Netflix 白と黒のスプーン2 ― 再び始まる “料理の階級戦争”

Netflixで配信され大きな話題を呼んだ韓国料理サバイバル番組 「白と黒のスプーン(흑백요리사)」
その続編となる「白と黒のスプーン シーズン2」がついに登場し、前作以上に激しく、そして人間味あふれる料理バトルに見ごたえがあります。
白と黒のスプーン2
シーズン2の基本コンセプト

シーズン2でも基本構造は変わらない。

  • 白のスプーン:ミシュランスターやメディアで活躍する著名シェフ
  • 黒のスプーン:人気店のオーナーシェフや無名ながら実力を秘めた料理人

「知名度」か「真の実力」か ―
料理界に存在する見えない階級構造に真正面から挑むのが本作最大の魅力。

注目の出演シェフ

名前を聞いただけで興味が沸く、そんな実力派シェフを紹介します。勿論、今回登場する凄いシェフたちの中のほんの一部の紹介です。

  • Lee Jun(イ・ジュン) — 2つ星ミシュランシェフ
    ソウルの名店Soigné(ソニエ)の創設者にしてエグゼクティブシェフ。西洋料理の技巧と韓国の素材感を融合させた料理で国際的評価も高い存在です。
  • Son Jong-won(ソン・ジョンウォン) — 1つ星ミシュランシェフ
    Eatanic GardenやL’Amant Secretなど複数のミシュラン星付きレストランを率いるシェフ。フランス料理と韓国文化を感性豊かに結びつけるクリエイティブさが魅力です。
  • Seonjae Seunim(先済禅師) — 韓国寺院料理の第一人者
    韓国で初めて“寺院料理の達人”として知られる料理人。精進料理を通じて、素材そのものの味を極限まで引き出す哲学が特徴です。
  • Hou Deok-juk(ホ・ドクチュク) — 中華料理の重鎮
    アンバサダーホテル ソウル プルマンの中華料理レストランのマスターシェフとして長年活躍。57年を超える経験を持つ料理人です。
  • Kim Hee-eun(キム・ヒウン) — ミシュラン1つ星オーナーシェフ
    モダン韓国料理の旗手として知られ、ミシュラン星を獲得したレストランSoulを共同経営。伝統と革新の両面を持つ料理で評価されています。
  • Im Seong-geun(イム・ソングン) — 「Hansik Battle」優勝者
    韓国料理界で話題のコンテスト「Hansik Battle」で優勝経験を持つシェフ。ソウルと香港で展開するレストランでも注目を浴びています。
  • Sam Kim & Raymon Kim — 人気実力派シェフ兄弟
    イタリア料理をベースに個性的な味を追求するSam Kim、そして韓国と西洋のフュージョンで人気のRaymon Kimは、TV出演でも知られる実力派。視聴者からの認知度も高い存在です。
  • Jennie Walldén — 「マスターシェフ・スウェーデン」優勝者
    2013年「MasterChef Sweden」優勝者。韓国料理への深いリスペクトと世界的センスを持つシェフとして、国際参戦も話題です。
  • Brewmaster Yun(ユンナラ) — 伝統酒×料理の異色シェフ
    “黒さじ(Black Spoon)”ながら独自の発酵技術と伝統酒を生かした料理で視聴者を魅了している注目株。実名はYun Na-ra(ユン・ナラ)として知られます。
  • Lee Ha-sung(イ・ハソン) ― “Culinary Monster(料理怪物)”
    初めから自分がトップになると決意をあらわにする、Lee Ha-sung(イ・ハ-ソン)は、番組内ニックネーム“Culinary Monster(料理怪物)”として注目を集めています。
審査員と演出の安定感

審査員はシーズン1に引き続き、ペク・ジョンウォンアン・ソンジェ(ミシュラン三つ星シェフ)が担当。
大衆性とプロフェッショナルの視点、その両方を兼ね備えた評価には説得力があり「納得感」の得られる判定となっている。

「料理番組」を超えた人間ドラマ

白と黒のスプーン2は、単なる料理の勝ち負けを描く番組ではない。
評価されなかった過去、家族のために包丁を握り続けた時間、そして「認められたい」という切実な思い。
黒スプーンの挑戦者が白スプーンのシェフに勝利する瞬間は、料理技術だけでなく人生そのものが報われる瞬間として描かれる。

引き出しの多さが試される――“無限料理地獄”という残酷で美しい対決

数ある対決の中でも、特に強く印象に残ったのが “無限料理地獄” と名付けられたこのルールだ。

なぜなら、使われる食材があまりにも身近だからである。
どの家庭にもあり、日常的に使われている ――
だからこそ無意識に「この食材で特別な料理は作れない」と決めつけてしまう。

シーズン1では “豆腐” がその象徴だったが、シーズン2でも同様に、主役になりにくい素朴な食材が選ばれた。
しかしこの対決では、逃げ道はない。勝ち残るためには、毎回同じ食材を“主役”として使い続けなければならないのだ。
求められるのは、単なる料理の腕前ではない。どれだけ多くの引き出しを持っているか。どれだけ柔軟に発想を転換できるか。そして、そのアイディアを確実に一皿へ落とし込める実力があるか。

同じ素材から、まったく異なる料理が次々と生み出されていく様子は、もはや料理対決というより創造力の耐久戦に近い。
見ているうちに、ふと自分の台所を思い浮かべてしまう。
冷蔵庫に残ったありふれた食材でも、見方を変えれば、まだまだ可能性があるのではないか ――。
“無限料理地獄”は、プロの技量を見せつけるだけでなく、視聴者の固定観念そのものを揺さぶる対決なのである。

そして感動のファイナル

最終ラウンドは、自分のための料理対決。
自分のために作る料理だからこそ、それぞれに物語があり、感動が込み上げてくる。

これまでが「評価される料理」だったとすれば、ファイナルは自分自身と向き合う料理だ。
多くを語らずとも、手元の所作や料理が完成していく過程から、それぞれの想いが静かに伝わってくる。

ここまで来れば、白も黒も関係ない。
ただ「料理とは何か」という問いが残り、派手さはないが、心に深く刻まれる締めくくりとなった。

まとめ:再び火がついた “料理の階級戦争”

「白と黒のスプーン(흑백요리사)」が世界的ヒットとなった理由は、派手な演出よりも本物の実力と物語にあった。
シーズン2ではその本質を保ったまま、より深く、より広い視点で料理人たちの戦いが描かれている。
料理が好きな人はもちろん、仕事・評価・挑戦といったテーマに共感できる人におすすめな作品です。

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